【エッセイ】廃墟に行ったら赤子の声を聞いちゃった。
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【エッセイ】廃墟に行ったら赤子の声を聞いちゃった。

幽霊屋敷、または廃墟などに心霊現象を目的に行ったことはあるだろうか?

僕は、時効だと思って話すのだけれど、まだフリーターでプラプラしていた頃、同じくプラプラしていた友人のシマハラと、廃病院に行ったことがある。

その病院は僕が生まれる前からそこにある小児病院だった。

3月頃だったと思う。春先で、まだ少し肌寒いけれど、暖かい湿った空気の予感が漂う。空は灰色に曇っていた。夜は恐ろしいから、昼間に決行した。

ぼくと友人はブロック塀を乗り越えて病院の敷地に入った。

ほんの2,3ヶ月前に閉鎖したばかりで、臨時の休みでもあるかのように、中身だけが突然なくなってしまったような、カランとした雰囲気感だった。

松の木がまばらに生えたコンクリートの駐車場には、車をとめる目安になる白線がひかれている。もちろん車は一台も止まってはいない。

駐車場スペースを過ぎると、病院の正門からちょうど裏手に出る。

病院を空から眺めると「T」の字になるのだが、その「I」の一番下にあたる部分だ。

建物に近づく。気がつけば声を潜めて話している。中を覗き込むと、小児病院だからだろう、壁に絵の描かれた部屋があり、中はなにかのプリントのようなものがバサッと無造作に置いてある。

「廃墟感、あるね」

などと話しながら、入り口を探す。どこかに開いている窓やドアはないか。誰もいない病院だから、セコムなども止まってるだろう。

「お、ここは?」

アルミニウムで出来た、曇りガラスの扉があった。


ドアノブに、手を伸ばす。


手を持ち上げ、ドアノブに触れるか、触れないか、のタイミングだった。




「オンギャァァァア」





猫、いや違う。

病院の外からだろうか、

しかし、今いる場所から外まではかなり距離がある。

それに、聞こえた方角は、中だ。

僕たちは顔を見合わせた。

同じものを聞いたと言うことが
表情でわかった。二人は走って塀まで戻り、また乗り越えた。遠くに離れるまで早足で、コンビニまで歩いた。


近所の声か、スタッフが荷物をとりにきた、中からじゃなかったのではないか、いろいろな理由付をしようとするが、かえってどんどんとあの声の不自然さが際立ってくる。


軽率な侵入者への、威嚇ともとれる。


僕たちが、聞いたあの声は、

亡きものの声だったのだろうか。





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3/9のふりかえり。

自分で決めたスケジュールを動かしてしまうことがよくあるので、自分のスケジュールへの責任感を高めたいと思った。

コッペくんの色を決めるのにワタベさんから色のことを丁寧に教えてもらった。(これは後日noteにまとめたい)
カラーのベンチマークにする作品を惑丸さんに提案をもらって、それがすごく良かった。
明日、キーヴィジュアルを描いてツイッターで見てもらいたい。

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3/8の日記

朝は特売で買った外国のシリアルにバナナと豆乳を入れて食べる。

昼までネーム作業をする。奥さんが木皿泉のシナリオの音読を一緒にしてくれる。音読するのは面白い。自分の漫画でもする。

佐渡島さんから直しが入る。奥さんが作ってくれた親子丼を食べる。

夕方までまたネームを直す。少しずつよくなる。

夕方、買い物に奥さんと二駅隣のスーパーまでいく。出先での電話打ち合わせで、新しい理解。

帰ってからまたネームを直す。佐渡島さんからオッケーがでる。

奥さんが作った韓国風チキンを食べて、あまちゃんを少し見る。

風呂に入り、眠る。

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やじま けんじ

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マンガ家です。noteはマンガや描くための考え、ネーム、エッセイなどなど。コルク所属。 物販ストア→https://corkstore.jp/pages/kenji-yajima