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音読の効用

「やじまくん、一流の作家にはそんな姿勢の人、一人もいないよ」

今日の打ち合わせで佐渡島さんに言われた言葉だ。もちろん、悪い方の意味でいないのだ。

なぜ、こんなことを言われてしまったのか…

話は、僕が連載用のコッペくんのネーム4話目についてどうしようかと話していて起きたのだ。

「音読してみてよ」

音読…音読には昔から抵抗感がある。中学の英語の発音も嫌だったし、人前で何かを演じる恥ずかしさがある。で、そもそも面白がりというか、いたずら坊主のような佐渡島さんだ。冷やかされてるように感じて、僕はなんとなく気乗りしなかった。

「なんとなく恥ずかしいし、嫌です」

ここで、火がついた。ネームは音読をしたほうが良い、というのはかなり前から言われていた。だけれども抵抗感があって、そもそもなんのためにするのかわからないし、していなかったのだ。

その姿勢に不安を覚えたらしい佐渡島さんは、マンガ家として面白いものを作るために出来ることならするべきではないか、佐渡島さんのアドバイスをことごとく不要なものとして聞いていなくて虚しくなる…などなど、心が傷む話をしてくれる。聞いてるつもりではあるけれど、そのように受け取られてしまうような態度だったのだ。

それに比べて一緒に連載が始まるマンガ家のつのだふむさんはとりあえずやってみる、流される力が強いと言う話になる。やってみて、ジャッジをする。やってみて合わなかったらやめればいい。そういう力は、クリエイターにとって大事なものだ。

そして、クリエイターはやらないことに正当性をもちやすいとも言う。つまり、浅薄な自分の考えを「自分のクリエイティビティだ」と言う言い訳ができてしまうからだ。

やることに対して、悪いことは想像しやすい。そして、いいことというのはやってみないとわからないのだ。

ここまで話して、なんで自分が音読をそこまで拒否したのかわからなくなってくる。納得して、打ち合わせの最後に音読する。



…………



ネームの違和感が、わかる。

口に出すことに違和感がある言葉は、どういう気持ちで言っているかわからない言葉だ。それに、キャラクターの肉体の動きとも、ズレていたりする違和感もわかる。間の緩急や、タイミング、テンション、口にして初めてわかることがたくさんあった。



すみませんでした…急速に申し訳なくなり、自分のそういうところにウンザリもする…仕方ない、今から変えていこう。



これからはネームに詰まったら音読する。そして、人のアドバイスをとにかくやってみる。これ、ダイジ。


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3/5の日記。

朝は起きてジャムーティーを飲み、奥さんの焼いたバナナパンケーキを食べ、コーヒーを飲む。

昼前からコルクに出かける。

コルクでおふくちゃんの作画をする。影の色など工夫して変えてみる。

夕方にお弁当のりんごとカブのサラダ、ほうれん草のドライカレーを食べる。

マンガ専科に行く予定だったが、疲労感が強く、風の前兆のような体の重さを感じたので帰る。

帰ると奥さんが水餃子を作ってくれ、それと昼のサラダと野菜炒めを食べる。

風呂にはいり、ドリトル先生を読み、早めに寝る。

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アヒル〜アヒル〜俺〜た〜ち〜
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マンガ家です。元書店員。 noteはマンガをアーカイブするのにつかっていす。エージェント会社コルク所属。 通販→https://corkshop.stores.jp/?category_id=5d720262e4fc3943a9683fa5

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毎日、気づくと3時になる。
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  • 52本

ネームとかなんだかんだやってると気がつくと3時くらいになってるなあ、と思ったのでつけました。創作の過程で考えたことを書いています。

コメント (2)
早速やってみます。
ネーム詰まりnowです
笑い猫さん、かなりいいですよ…やってみた感じ…笑
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