
【マンガの研究】ネーム直しは「どう直すか」決めてから手を付けよう。
こんにちは、やじまけんじです。
突然ですが、新人マンガ家仲間のみなさん、
「ネーム、早く描けるようになりたくないですか?」
僕はなりたいです。
それで今回、どうしたらネームが早くなるか、というよりは
「どうしたら不要にかかる時間を減らせるか」
を考えてみました。
最近、連載準備のネームを描いたり、企業案件のネームを描いたり、いくつかのマンガを並行して描くことが増えたのですが、
そうすると時間を上手く使わないといけなくなってきて、
自分は何にどのくらいの時間がかかるかを知りたい
と思ったんです。
「でもネームってどのくらいかかるか読めないよね」
と思考停止したくなるんですが、そんなことはないはず。
例えばドラゴン桜の三田先生は毎週決まった時間にネームがあがってくるそうですし、週刊連載してる作家さんは少なくとも毎週同じペースでマンガを出してる。
ということは、工夫して訓練すれば決して誰にもできないことではない。
それで一つずつ課題をつぶしていけば、もっと早く出来るようになるんじゃないかと考えて、まず一つ大事なことに気が付きました。
当たり前なんですけど、
意外と意識出来てないことが多いのが
「修正を具体的にする」
ということです。
ネームがいまいちだったとき、
つまらなかったとき、
もう少しで面白くなりそうなとき。
直す箇所はどこなのか。
演出なのか、
キャラなのか、
セリフなのか…
編集者さんやマンガ仲間からもらう感想は、
その修正する箇所に自分で気が付くためのヒントです。
「なんか、芯が定まらない印象」とか
「後半、主人公の感情についていけなかった。」とか。
何がその原因になってるのかを知る。
何がおかしいのかわからないまま
修正に入ると、よかったところまで
直しだして袋小路に入る。。。
ただ、焦っちゃいけないのが、ここで動き出さないことです、
さらに、ダイジなのは
「どこがおかしいか」がわかったら
「どう直すか」まで決めてから直すことです。
どこをどうする、まで決まっていない段階で
手を付けても直らないです。
これについては、自分で考える必要があるんですが、
「どうしたらええか全然わかんねえ」
ってなって筆が止まりそうになったら
編集者さんや仲間に相談しましょう。
あるあるで、やりがちなよくない失敗が
例えば編集者さんに「後半、何の話か分かりづらかった」という
ざっくりした感想をもらったときに
「直してきます!」だと
うんうん悩んでめちゃくちゃ時間がかかって挙句、
検討違いのところを直す可能性大です。
僕はそれをしないために
「それってここを直したらその印象がなくなると思いますか?」
とか
「それってここのシーンがなくなったら伝わると思いますか?」
まで、修正の箇所を方向性を明確にすることがダイジだと思いました。
いうのは簡単でやるのは難しそうですが、
しばらくはこれを意識してやってみようと思ってます。
みんなでネーム早くなるようにがんばりましょう!