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僕は渋谷駅が嫌いだ。

とつぜんだが、僕は渋谷駅が嫌いだ。

マンガを描きに行っていたコルクから帰るとき、僕は渋谷駅から帰ることが多かった。

特に副都心線の渋谷駅は地下深く、ハチ公のある口から地下に降りるとかなり遠い。改札までかなり歩いて、さらに何度も階段やエスカレーターを降りる。人も多くて、いつもうんざりする。一番嫌いなのは「新宿三丁目どまり」という、渋谷の2駅先で止まる電車が多いことだ。2駅で止まってそこで降りて、後続の電車を待つ。もんのすごおくめんどくさい。

だからほんとはコルクからは、渋谷駅から反対へ同じくらい歩いたところにある明治神宮前の駅から帰るほうが好きだ。

だけれども、僕はここ数か月、渋谷から帰る日が多かった。


コロナ禍の前、渋谷にあるコルクに通っているころ、夜10時過ぎまで作業をして、マンガ家仲間のつのだふむさんとよく一緒に帰っていた。

つのだふむさんとは同じころにコルクで漫画を描きだして、同じ時期に同じメディアにマンガを連載する仲間だ。

お互い、ブルーライトの見すぎで目がしばしばする帰り道。
連載準備が遅々として進まず「やばいね」「終わる気がしない」とか、「売れたらコルクに社食をつけたい」とか「おれが偉そうになってたら注意してよ」とか「コルク荘の連中は」とか、そんなことを話しながら帰っていた。

その時間が僕にはとても楽しかった。
その時間のために、僕は嫌いな渋谷駅から帰っていた。


今日、この1年間コルクで一緒にマンガを描いてきたふむさんの連載が始まった。

タイトルは「りさこのルール」。
偉人や有名人の名言ばかりを口にして、自分の言葉をもたない男、“園田”がりさこという女性に出会って自分の言葉を得ていく物語だ。
この主人公の園田は、少し前のふむさん本人だ。ちょっと大げさで、どこか人に借りてきた言葉で話していた言葉を、少しずつ、自分の経験と行動で自分だけの言葉に置き換えてきた。

僕は0時になった瞬間にLINEマンガを開いて、読んでは片っ端からハートをつけていった。本当に、この1年間、直して直して磨いてきたこのマンガがたくさんの人に読まれてほしいと思う。

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