見出し画像

【マンガの研究】予想を裏切って、期待は裏切らない?

やじま けんじ

これは誰に聞いたのか忘れたけどマンガで大事なことらしい。

なんでこの言葉を思い出したのかというと、前回描いたおふくちゃんのマンガが、その条件を満たしていたかというとちょっと怪しいな、と振り返って思ったからだ。

前回のおふくちゃん↓
https://www.nekobu.com/blog/2019/09/post-2228.html

おふくちゃんというのは僕がフェリシモ猫部さんと作っている猫のマンガで、和菓子屋で働くおばあちゃんと暮らしている。いつもの僕のマンガのように2本足で歩いて人間のように話している。精神年齢は3歳くらいだ。

今回のお話が、おふくちゃんが初めておばあちゃんとスーパーに行く、という話だった。

だが前半の話でおふくちゃんはスーパーの前にいる犬を怖がり店に入らずに待ってる、という。その後犬がいなくなり、おふくちゃんはおばあちゃんのあとについてスーパーに入ろうとする、というところで前半が終わる。

https://www.nekobu.com/blog/2019/09/post-2216.html

これはどう考えてもおふくちゃんが一匹でスーパーに向かってしまうであろう、という伏線だった。

それなのに後半ではスーパーに入らずに、店から出てきた犬に似た男性に驚いてベンチの下に隠れてしまう、というオチだ。

コメントでも読んだけれど、恐らくみんなは「スーパーで迷子になる」とか「スーパーで商品に胸をときめかせる」おふくちゃんを想像したようだった。
なのに、入らせずに終わらせてしまった。

これは予想も裏切っているが、期待も裏切ってしまっていると思った。
スーパーに入るという期待に応えたうえで、予想を裏切るようなことを描くべきだった。

反省して、ちょっとずつ面白くしていくので、また読んでほしい。
次は、期待にこたえたい。

===========================

土曜日と日曜日の日記
ディテールを書きすぎずに無料にすることにしました。

==========

土曜日

朝7時ころ起きる。
朝ごはんはコーヒーとカルディで売っていたたくさん入ってて美味しいビスケットなどを軽めに食べる。

昼、11時半より展示をしているカレー屋ラッキーに向かう。財布(厳密にいうと銀行カードの入った)を忘れて駅から家に戻る。
山手線も少し遅れ、11時45分くらいにつく。

ブックオフでアルバイトしていた時の先輩と、CG学校時代のクラスメイト2人も来てくれていた。
その後ツイッターで読んでくれてる方も一人、話しかけずに帰ってしまった方も一人。

昼の営業時間がおわり、夕方の展示までの間に友人と電話の打ち合わせがあるので歩いて上野動物園にいく。

まず、大きなキリンが2頭、彼らの檻の中を左右にのっこのっこと歩くのをみる。
カバは出たいのか、ごはんが欲しいのか大きな音をたてて檻に噛み付いていた。
サイは思ったより柔らかそうで、土に寝そべっていた。
子どもがスイカ色のアイスを落としておばあちゃんが捨ててきなさい、と言っていた。
夜行性の動物が見れる建物では小さな白髪のサルがクルミを食べていて少し怖かった。
マヌルネコはこちらに背を向けて肉を食べていて顔を見れなかった。
子どもたちはハダカデバネズミの巣の断面の展示を見て大笑いしていた。
ミーアキャットが肉を前足で抑えて食べていた。
いつもの背伸びして遠くを見る姿と違う。
暗闇でツチブタが行ったり来たりしているのを見て女性二人が「これブタなの?!」と言っていた。
夜行性の建物から出る坂道で、高校生らしいカップルの女のコが「もお歩けない〜」と言って、彼氏が「頑張れ〜」と言った。

正面口から出ると台湾フェスがやっていたが、こういうのは奥さんや友達と来たいタイプなので素通りし、公園の段差に座る。

前に座ってた男性に帽子をかぶった老人がニコニコと話しかけ、男性は首をふっている。
隣の若者たちにも話しかけ、若者も首をふる。
その老人がこちらに視線を移し、歩いてきたので何を言われるか聞きたくなくて怖くなって歩いて去った。

16時より仕事を手伝っている中学からの友人と電話打ち合わせ。
一通り談笑したあとに今後の手伝えそうな範囲を話す。
彼は同人誌のオリジナルコンテンツがヒットして、それから僕に少ない仕事をくれ、少なくないお金を払ってくれている。ありがとう。

話すと長くなるタイプの友人なので18時半になってカレー屋ラッキーの近くで話しているとお店の奥さんが気づいて「佐渡島さん来てるよ」と言ってくれる。電話きる。

もともと、小柳かおりさん、志賀ぞんびさん、大羊さん、ひびのしさんのマンガ家さんたちが来てくれる予定だったのだが、佐渡島さんは予想外であった。
僕は、佐渡島さんのように忙しい人や、働きながらマンガを描いている忙しい人たちが僕のために時間を使ってくれるということが、嬉しかった。

そこへ、羽賀さんとふうこさんも来てくれる。
羽賀さんはマンガ仲間で、最近は隣の席でマンガを描いている。いつも、すごくやさしい。

ふうこさんはコルクの社員さんでいつもマンガ専科や他の細々したところでもすごくお世話になっている。仕事の時間外にも来てくれて、嬉しい。

昼と夜はラッキーのカレーを食べたので一日2食同じカレーを食べたことになる。美味しいカレーなので、飽きはしないけれど、辛いカレーを選んだので少しお腹にきた気もする。

しばらく話したあと、日暮里まで歩いて帰る。

帰りにトッポの高いやつを買って帰り、奥さんと食べる。寝る。



日曜日

朝起きて、友人のかんたんな仕事を済ませたあとに頼まれている似顔絵を書く、難しい。似ない。

昼に奥さんの作ったパオのような小麦粉パンと台湾風に味付けた肉を蒸し器で蒸して食べる。

コルクで描くようになってから家で全然集中できない。
近所の本屋に「スタンフォードの自分を変える教室」を買いに行く。
これは佐渡島さんが「意志力」について話していたことがきっかけで読んでみようと思った。

午後は集中できず、Netflixでザリチュアル生贄の儀式、というホラー映画を観る。
夜、帰ってきた奥さんと久しぶりに焼き鳥屋に飲みに行く。
帰りに近所のスーパーでアイスを買う。
アイスのケースの前に70代の母親と40代の娘らしき二人がアイスを選んでいる。ケースから取り出してカゴに入れたのにまだ話して、なかなかレジに向かわない。溶けないかと心配になる。

帰ってアイスを食べる。ちょっと本を読んで、寝る。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!
この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
やじま けんじ

サポートいただいたお気持ちは、すべて、マンガの材料になる『本』(まんがではなく本)とホラー映画につかわせていただいております。いつもありがとうございます!