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ネームの直し方。

さっき編集をしてくれている佐渡島さんと、連載中のコッぺくんの次の話について打ち合わせをして、ネームの直し方について聞いたのでまとめておく。

ネームを作る順番

マンガのネームの作り方には段階があって、

●ストーリーが決まる(時系列の出来事のならび)

●プロットが決まる(演出を含む、時間の再配置)

●演技と演出のチェック(キャラのセリフになっているか、など演技のチェック)

というのが大まかな流れだ。


シーンの意図を明確にする


今、やじまは月曜日にストーリーの打ち合わせをして、月火でネーム、水曜に直しをして木曜日の今日、打ち合わせに臨んだ。

だけれどもやっぱり演技と演出のチェックが甘く、数か所意図がわからないシーンがあることやキャラが出ていない説明台詞についてツッコまれた。

どうしたら演技と演出を自分で見て気が付き、さらによく出来るのか。
それは

演技と演出の知識量を増やすこと

だと言われる。

どういうことかというと、一流のマンガ家だと「ここの恐怖の演出はゴッドファーザーから」とか「ここは小林まことの笑いの間」とか、いろんな先達からの引用がある。引用できるということは、その意図を読み解く力と、応用する力があるということだ。

その引用がないということは、ぼんやりとした印象の出来事で読者には「どうとっていいかわからない」コマになってしまう。
基本的に僕みたいな新人マンガ家には引用元がないオリジナルな演出でしっかり伝わる、ことなどはあり得ないと言っていい。オリジナルを作るのは“型”をしっかり身につけたあとだ。

いい演出には、意図と引用元がある。


演出のストックを増やすには

さらに演出のストックを増やすためにどうしたらいいのか?
という話については

好きなものを読み直して、好きの解像度を上げること。

だそうだ。
例えば僕だと、鳥山明のCOWA!というマンガがとても好きなんだけれど、それがなんで好きなのかしっかりと言葉にしたことがなかった。

それを細かく言語化していくとキャラの造形はいいけど、感情が描かれていないコマや説明台詞が多い、とか、好き嫌いとは別に「評価を分解」することになる。

すると僕はCOWA!については好きなのはキャラの造形と世界観設定と大きなストーリーライン(田舎のおばけが村を出て、村を救うために薬を受け取りに行く)ということだけで、演出や感情表現で感動していたわけではないかもしれない、と思う。

飲食店に行っても、内装の趣味は大好きだけど味はふつう、とか、味は最高に好みだけど店員の感じが悪い、とか、評価のパラメーターが複数あると思う。(もちろんこれじゃ雑だよ、もっと細かくね)


なのでこれからしばらく、
ただ好き』だったものを『どう好き』なのか理解していこう
と思う。


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マンガ家です。元書店員。 noteは面白いマンガを描くための考えやプロセスを見てもらいたくて描いています。エージェント会社コルク所属。 通販→https://corkshop.stores.jp/?category_id=5d720262e4fc3943a9683fa5

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