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石岡瑛子展雑感雑文で感想。

石岡瑛子展、見てきた雑感雑文。

予備知識もなく、展示に書いてある解説も全く読まずに
作られたものと石岡瑛子が書いた文字だけ読んで考えた感想です。


こだわりとは何か。について、たくさんの気づきがある展示だった。


石岡瑛子、

もの、布、人、目に映るものをよく見ている。

見たもののもつ「モノ性」をみている。

すべてのものに無意識に感じる心の動き。

人の肌の吸い付くような水分、
溶岩の質感の力強さ、
ノミの毛の生えた肌の不気味さ、
布のたわみのもつしなやかさ、
鉄の強(こわ)さ、筋肉の膨張したライン、
手の溝の影の入り方、

そういうものを自分がみて感じた
気持ちの動きを記憶している。

それを適切な場で、
どう再現してみせたいか。
それが明確にある。

世の中のものをどう見ているか。
どう欲望しているか。

人体の、布の、どういう瞬間が美しいか
それをよく見て、自分が見たいものを
「凝縮」している。

美しさは、綺麗、整っている、
それだけが美しさではなく、
不気味なものがより不気味に、
硬いものがより硬く見える、
そういうものも美しさだ。

そして、凝縮されたものを形にしたとき
それを点検する。
もっと影は濃いほうがいい。
これを見せるのにこれは邪魔だ。
自分が見たときの印象を、
再現することに固執する。

こだわりとは、
見る力、
それを再現したいと思う熱、
こだわりきり、
ビジョンを持って直すという推敲力。


こだわりとは些末な「作家らしさ」ではなく、
対象をよく引き立て最高の魅力を引き出す
その引き立て方にこそあると思った。


こだわりとは欲望をもつこと。
こうあってほしい、こう見たい、
そういう気持ちがこだわりなのだ。

美しいものには、作った人の欲望がある。

こだわりについて考えていた自分には
最高の展示だった。

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ぎゅっ…
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マンガ家です。元書店員。 noteは面白いマンガを描くための考えやプロセスを見てもらいたくて描いています。エージェント会社コルク所属。 通販→https://corkshop.stores.jp/?category_id=5d720262e4fc3943a9683fa5